サンバーストのモズライト。

これは４年前、渋谷のイケベ楽器に行ったときに発見したものでボロボロの
すごく汚い状態で￥３９，８００で売っていました。
どなたかの’６３年モデルの数十分の一ですね。

欲しくなった私は財布を家に忘れたことに気づき、いっしょに出かけた妻に事情を
話してキャッシュカードを借りてお金をおろして買いました。

昔のグレコのベース用ハードケースとジャパンモズライト純正のソフトケース付でした。
家に帰ってバラしてそうじしたら、思ったとおりかなりきれいになりグッド・コンディション
でした。
エレキ・ギター・ブックのインタビューで漫才の大助さんも書いていましたが、
やはりギターの中でもモズライトを手に入れるというのは６０年代当時からベンチャーズ
を弾いている私にとっては特別なことで、がらにもなく学生時代にギブソンES-335を
買って以来の興奮でした。

なにしろ、小学校の時に初めて生で見たモズライトは、銀座の楽器屋のガラスの
ショーケースに入っていて「２７万円」の値札が付いていて一生手に入るものではないと
思ってましたから。本当に羨望のまなざしで見てました。

でも、なにしろこの値段ですから結構すごいですよ。
まず、絶対になくてはいけないモズライトのシンボル、ゼロフレットがない。
裏のプレートがヒョウタン型ではない。
通常サンバーストのモズライトのネックは黒いらしいですが、これはサンバーストに
なっている。
つまらない形の密閉型のぺグがついていた。
トグル・スイッチの頭がプラスチックだった。
どこにも「of California」の文字がない。
など、いろいろありました。それでも懲りずにいろいろとジャパン・モズライトの
パーツに換えて今に至ってます。

純正ペグは定価１万円、ケースは定価２万５千円のを買いました。
スイッチ、ノブなどと他のパーツと合わせると本体の値段に迫ります。
でも、このギターはなかなか丁寧に作られたものですよ。
７６で始まるシリアル・ナンバーが付いているので７６年製かと思いますが
、このギターのことをご存知の人がいらっしゃいましたら教えてください。